タイムスリップものは結末が難しいかも、などと思う件
中華時代劇『大唐見聞録』最終話まで見てました。
リンク先のあらすじにあるとおり、唐代にタイムスリップする話。
主人公は遺跡発掘の医療スタッフという設定で、簡易医療キット持参で過去へ。
(血液型を調べて)輸血したりするあたりはなるほど設定と思ったり、塩の精製方法って普通知ってるものなの? とツッコミどころもありつつ、食(と遊び)に寄った「なろう系」の空気感を感じたりもしつつ、楽しんで見てました。
麻雀牌作ったり(清代が起源と云われつつ、少し調べたら唐代が起源という説もあったりするのが面白い。まあ、現代の麻雀牌作ってる時点でアレですが)、ルービックキューブ作ったり、プロジェクター的に夜空に詩を投影したりと遊びつつ、話はじょじょにシリアスな陰謀(というか謀反)の流れに。
そういえば途中出てきたジャガイモはどうなったんだろう……中国に伝播したのは明代あたりのはずなので、唐からあるととんでもない歴史改変になってしまうからフェードアウト?
……ともあれ最後まで見て、結末にやや「うーん」となったのですが、主人公が(その時代では)死ぬことで、現代に戻る(ネタバレ防止)というのは、華流ではデフォなんでしょうかね。
以前見た『宮廷女官 若曦』もそんな流れだったような。
こちらは、歴女が清代にタイムスリップする話。
……などと書いてて、タイムスリップ(自らの意思か与えられた目的で狙いの時代へ行くタイムトラベルものとは違い、意図/予期しない格好で飛ばされたパターンの)ものはどういうオチに持っていくかが他ジャンルとは大きく違う構成のしどころだなあ、と思ったりしたわけです。
・歴史改変する/しない
・その時代に残る/現代に帰る
・帰る手段がある/ない
→手段を知った時の主人公の意思(帰りたい/残りたい)
→手段がない(劇中知らされない)時の「主人公は帰れるの?
帰れないの?」という、視聴者からの結末への期待と不安
というあたりで 。
(『大唐~』に関しては塩の精製とか伝えてる時点で大きな改変にはなってるはずで、しかしそこは取り沙汰されないままですが)
そんな中で、温めてるネタはまあ……なくはないのですが、それはまた別の機会にでも。
ともあれ『大唐見聞録』面白かったです。
[EoF]